おはこんにちばんわ! 指揮者Aです!
ホルストの『惑星』と須川展也さんの演奏、聴いてきました。
土曜日に行われた、東京シティフィルの第340回定期演奏会。
久しぶりの生演奏。久しぶりのオーケストラ。
とてもよかったです。
やっぱり、演奏は生には勝てませんね。
雰囲気や見た目も含めて。
《組曲「惑星」作品32》
メインディッシュはホルストの組曲『惑星』。
『木星』がカバーやアレンジも多く有名ですね。
やっぱり、観客はもちろん奏者の方も『木星』の演奏はウキウキしてました。
『火星』も『スターウォーズ』っぽくてかっこいい曲なので人気ですね。
この2曲ももちろん好きですが『海王星』も大好きです。
不思議な和音と、
なによりも女声"6"部合唱。めちゃくちゃ宇宙。
谷川俊太郎の詩を元に書かれた『二十億光年の孤独』という合唱曲もおそらく影響を受けているであろう、
不安定でつかみどころのない不協和音合唱です。
合唱はステージ外で行われるのですが、
今回はサントリーホールのP席裏の観客導線で歌っていました。
ちょうどパイプオルガンの両サイドに扉があり、そこを開けての合唱。
最後にディミニエンドしていく合唱を、ドアマンの絶妙な閉め方で、より良いものにしていたと思います笑。
MVPはドアマン(とタンバリンも至高でした)。
あおばではよく、団内で奏者がドアマンをやりたがるのですが、
もしかして『惑星』の演奏を見据えての立候補だったのでしょうか。さすがあおばです。
上述の女声6部合唱だけでなく、
『惑星』は楽器面でも、管楽器には多くの特殊管を用いる大編成の組曲となっています。
変な楽器が大好きなあおばも、いつかは演奏してみたい一曲ですね。
《サクソフォン協奏曲》
須川さんの演奏も、私は生で拝聴するのは初めてでした。神の領域の奏者の一人です。
プロ奏者の方はもちろん上手な方がたくさんいますが、格が違う人の一人だと思っています。
神の領域の人たちは総じて、演奏中でも立っているだけでも楽しそう。
『軍師官兵衛』や『謎解きはディナーのあとで』などの作曲を手掛ける、菅野祐悟さんの新作、素晴らしかったです。
全三楽章構成のサキソフォン協奏曲でした。
宇宙的なハーモニーと、須川さんの
サックスが織りなす”一大交響詩”だと、指揮者の藤岡さんはおっしゃっていましたが、まさにそのとおり。
『惑星』につながるような不協和音や、ウォーターフォンの音色。
このあとにまだ、1時間の『惑星』が控えているなんて信じられないほどのボリュームと満足感。
ウォーターフォン、最近使ってみたい楽器だったので演奏の中で生音を聴けたことも収穫でした。
《「スピットファイア」前奏曲とフーガ》
指揮者の藤岡さんは「イギリス音楽をもっと日本でも広めていきたい」とおっしゃっていました。
その一環としてのプログラム、ウォルトン作曲のスピットファイア。
戦闘機を題材にした映画の劇伴を再編曲したものだそうです。
とにかくかっこいい。確かにイギリス音楽をもっと日本でも流行らせたいというのもわかります。
やっぱり生演奏を浴びると、音楽したいなって意欲が高まります。
はやくみんなとまた演奏したいな。でもみんなと演奏会聴きに行くのもいいな。
自粛期間が続いて週末の練習がなくなるだけで、こんなにも時間に余裕ができるなんて。
余裕があるのは悪いことではないですが、ぽっかりと穴が空いたような寂しさがあります。
次の自分たちの演奏会も楽しみ。
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ぶん (日曜日, 14 3月 2021 16:51)
これからもブログ楽しみにしてます!