あおばの頻出単語や、聞き慣れない固有名詞など。入団前に予習できちゃう夢のような事典。
アレンジ枠
あおばの演奏会には"アレンジ枠"というものが存在する。未だに吹奏楽へ編曲されていない他ジャンルの曲を独自に吹奏楽へ編曲したり、ゲーム音楽などを組み合わせてメドレーを自作したりして、演奏に及ぶ。1回目の定期演奏会から絶やすことなく続いてる、"あおばらしさ"の代表。ほぼ例外なく長い長いソロがあったり、変拍子や特殊な和音が多用されるなど、一般的な吹奏楽曲ではまず出会うことのない、素敵な音楽性がたくさん詰まっている。
第2部や第3部などのポップスステージ内で演奏されることが多いが、過去には約20分間演奏し続ける曲をやったため、その時は1曲だけでまるまる第2部を占めた。
野郎ブラス
吹奏楽団あおばの前身となる楽団。
女子部員の多い吹奏楽部。そんな中「女子部員に負けてられない!」と、共通の外部指導者の声がけで、東京から1校、横浜市から2校の男子部員のみが集結し、結成した。
高校生ながらに協力しあって自主開催の演奏会を敢行。部活の時間には練習せず、部活後や休みの日などに集まって練習していた。声がけこそ成人している指導者がしたものの、運営自体はほぼ生徒たちのみで行っていた。
無茶をなんとかやり遂げる当時のスピリットは、今のあおばにも宿っている。
団倉庫
創団当初の倉庫はなんと団長の家。エレベーターのない団地の5階を練習のたびに往復していた。
現在は練習場所近くのレンタル倉庫を使用中。倉庫の中には団員お手製の棚が設置されている。なんとこの棚、木材を買ってきて一から作り上げているのだ。DIYが得意な団員がいたり、設計のできる団員がいたり、配線ができる団員がいたり。団の所有物が変わっていくたびに少しずつ改装も行われている。団員たちは彼らをこう呼ぶ「あおば工務店」と。
サマーコンサート
毎年夏に開催している定期演奏会とは別の演奏会。
元々は「吹奏楽団あおば夏の陣〜サマーコンサート2015〜」のようなタイトルだったがいつからか省略されていた。定期演奏会よりも若干、演奏時間は短め(だったが最近はそうでもない)。
2019年のサマーコンサートでは、あおば初の試みとなるテーマ(空・海・青)を設定しての演奏会作りをした。
2020年のサマーコンサートは新型コロナウイルスの影響により無念の中止となってしまった。
ブラス・コンサート
金管楽器の団員が有志で始めた金管楽器だけの演奏会。
アンサンブル曲だけを演奏するわけでもないので、ひらたく言えば「英国式ブラスバンド(英国発祥の金管楽器と打楽器だけの楽団)」的なものになる。中には普段木管楽器を吹いている奏者も持ち替えて乗っているなど、あおばの自由度や自主性がよく現れた演奏会と言える。
ちなみによく吹奏楽部のことを「ブラスバンド(ブラバン)」と言うが、ブラス=真鍮(金管楽器の原材料)。吹奏楽団はウィンドオーケストラやウィンドバンドが正しい表記である。
年末練習合宿
2016年から毎年行っている年末の練習合宿。
昼間はがっつり練習して、夜になったらしっかり遊ぶ。
創団当初から時は流れ、社会人の団員も増えてきた中で合宿なんてできるのだろうか……そうだ、年末ならばさすがに多くの会社は休みだ。そんな経緯で日程は12月29日〜12月31日の3日間。宿のご好意で餅をついたり舟盛りが出てきたり……。もちろん来られない団員もいるし、遅刻や早退もOK。いない団員もそこにいる気すらしてしまう。実家住まいの団員も、なんだか実家に帰ったような感覚に浸れる、とてもあたたかい3日間。
団キャンプ
2代目団長主催で行われるキャンプ。参加はもちろん自由。
キャンプというと強化合宿のようなイメージを持つ人もいると思うが、こちらはただの野営。キャンプ好きな団員を中心に、テントで1泊。ダッチオーブンでローストビーフをしたり、クリームチーズとドライフルーツをクラッカーに乗せたり、串を持参して焼き鳥をしたり。食べて飲むだけ、つかの間のスローライフ。虫の少なくなる秋頃開催は主催者の優しさがキラリ。
こます
上述の野郎ブラスの時代から現代まで、楽団の半分くらいを占めるのは狛江高校吹奏楽部(通称:こます)の卒業生(だったけど最近はそうでもない)。
多摩川のほとりに立つ校舎で育まれた、多摩川の川幅のように広い心を持つ人が多い。5階にある音楽室から、重いティンパニーを1階まで降ろすには階段しか手段がない。最寄り駅は狛江駅ではなく和泉多摩川駅。最近は偏差値が上がってきているようで卒業生は鼻が高い。
バーミヤン
あおばの練習場所近くにあるバーミヤン鶴川店。こちらなんとバーミヤンの1号店だそう。車の使用者も多いあおばの団員は居酒屋よりもファミレスでみんなとご飯が好み。経済的だしお酒の事故もないし、なにより美味しい。
実際はサイゼリヤに浮気したりスシローに浮気したり、練習が早く終わる日は紅高粱という鶴川のローカルちょっといい中華屋さんにも行く。調子に乗って牛角のときもあるし、次の日が休みなら結局居酒屋にも行く。けどいつも、心のどこかにはあの桃のマークがついて離れないのだ。
しかし、行きつけだった1号店のバーミヤンは2022年11月を持って閉店し、新業態の飲茶レストランへと、新たな一歩を歩みだした。
「ご安全に!!!」
どういうわけか、あおばの団長には現場従事者が多い。
そんなわけで本番の円陣の掛け声は「ご安全に!!!」。演奏面でもそれ以外でも気を引き締めていこうという、きっと他の楽団にはない素晴らしい鼓舞のことばだろう。大事な局面ほど頑張りすぎず、80%の全力であとの20%は楽しむための余裕にしようと大昔の先輩も言っていた。本番頑張るぞ!だけではない、大人ならではの引き締め。
まあ大丈夫だろうという油断がここぞという時に大惨事を引き起こす。
みなさん今日も、ご安全に!!!
フロントベルユーフォニアム
決して事故によってベルが曲がってしまったわけではない。メーカーから正式に販売されている、ベルが前面に傾斜しているユーフォニアム。主にはマーチングやレコーディングなどで使用されるようだが、そもそもメジャーじゃないし姿も珍妙。面白いからと買ってきた団員がいたためあおばではメジャーな楽器となった。ただでさえパワフルな演奏をする団員がこれを使うもんだから、もうユーフォとはどんな楽器なのか定義が揺らぐほど音が前に飛ぶ。
聴き入ってました!
合奏中、他の人の演奏に聴き入ってしまい自分の譜面で入り損ねたときに出る言葉。団員の美しい演奏は、つい自分の出番を忘れてしまうほど。しかし、練習中は当然指揮者から指摘されてしまう。「そこ、あるよね?」。そんな時にはこの言葉、「聴き入ってました」。聴き入っていたなら仕方ない。もしぼーっとしていて入れなかっただけだとしても、「聴き入ってました」。便利な言葉である。ど頭のどソロで入れなかったとしても、「聴き入ってました」。魔法の言葉である。
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